羽賀山霊園の入口、水道のある平らな所に六地蔵が祀ってあります。昔は、この平らな所は拝み場といわれ、葬式を済ませ野辺送りでここまで遺骸を運び、この広場で一旦、遺骸を降ろし読経した後、土葬していました。だからここは拝み場であり、死者との最後の対面の場であった訳です。死者が冥土に行って地獄の閻魔大王の裁きを受け、ひどい苦しみに遭うのを救うかの様に傍らに地蔵菩薩。即ち六地蔵が祀られています。
この六地蔵は、かなり古くから祀られていたようです。六地蔵の後ろにももう一組の六地蔵がありますが、これは上谷より移石したものです。
この地蔵様は、地獄・餓鬼・畜生 修羅・人間・天上のあらゆるところで救護してくださる事から名付けられた菩薩です。お寺の墓地の入口等に安置され、お参りされる方々の諸願を叶えてくださいます。
檀陀地蔵 地獄道のときは、左手に宝珠 右手に錫杖
宝珠地藏 餓鬼道のときは、左手に宝珠 右手に与願の印
宝印地蔵 畜生道のときは、左手に宝珠 右手に如意
持地地蔵 修羅道のときは、左手に宝珠 右手に梵筐
除蓋障地蔵 人間道のときは、左手に宝珠 右手に施無畏の印
日光地蔵 天上道のときは、左手に宝珠 右手に経文